カラットは宝石の重さです。
1カラットは0.200グラムです。
表示は「__ct」で表されます。
通常は1/1000カラット(0.001ct)まで測定され、鑑定書に記載されます。
カラットの語源は昔インドでダイアモンドの計量に、何時も大きさの一定であるケラシオン
(いなご豆)の実の粒を使ったのに由来しています。
カラット数は大きさの目安にもなります。(悪いカットや特殊なカットは目安にならないことが
あります。)

通常カラットが大きくなればなるほど高価になります。(同品質で比較の場合)
   

実物大ではありません。ラウンド・ブリリアント・カットでの参考値です。
ミリ数はカットにより異なります。

●Color Grade(カラーグレード) =色 Part1

「カラー」はダイヤの色です
最も無色のダイヤが「Dカラー」で、色(通常は黄色)が増すごとにE,F,G,H,I,J,K,L,M・・・
・・・・Zまで23段階に等級付けされます。
通常、無色の色は D(exceptional white +), E(exceptional white) と F(rare white +)
G(rare white) と H(white) と呼ばれ、肉眼では普通は色がついていないように見えます。
I, J は (slightly tinted white) と K, L は (tinted white) と M から Z は
(tinted color) と呼ばれます。
ダイヤモンドは純粋な炭素(C)の塊ですが、窒素(N)を不純物として含むものが多く
その分黄色味を帯びてきます。この黄色味の評価の等級は上記のD−Zで表わされ
Zにいくほど黄色味が強くなり、評価が下がって安くなるわけです。
ABCを使わないのは、D以上のものの産出の可能性を残しているからだとも言われています。
鑑定機関は基準が統一された「マスター・ストーン」で測定し、基本的に基準が統一されています。
ファンシーカラーの表記の方法や測定は鑑定機関ごとに異なります 。
通常「Dカラー」が最も高く色が増すとごとに安くなります。(ファンシーカラーは異なります。)

カラースケール

D-Z カラー

カラーチャート COLOR CHART

●Fluorescence(蛍光性の有無、強弱)

ダイヤモンドは、一般的に紫外線を当てると石によって様々な蛍光を発します。
ダイヤモンドの蛍光は、紫外線が通常の場合、青味がかった色の可視光線に変わる結果
生じるものです。ダイヤモンドの色は普通の昼光下で、色の等級付けがなされますので
昼光の中に含まれる紫外線により、蛍光性の有無により左右されます。
(蛍光が強いと紫外線のある所では白く見えても、紫外線の無いところでは黄色ぽく
見えるので、良くないとされています。)
一般的にはブラックライトにあてて、青く光るかどうかで蛍光性を見ることが出来ます。
蛍光の無い方から強い方に NONE(nil), FAINT(slight), MEDIUM BLUE(medium), STRONG BLUE(strong),VERY STRONG BLUE・・の順になります。
稀にグリーンやブルー、ホワイトなどのカラーが入った蛍光性も見受けられます。

・NONE(蛍光性が無い)
・FAINT(蛍光性が若干ある)
・MEDIUM BLUE(蛍光性有り、青く光る)
・STRONG BLUE(蛍光性が強い)
・VERY STRONG BLUE(蛍光性がかなり強い)

●Fancy Color Grade(カラーグレード) =色 Part2

ピンクやブルー、パープル、グリーン、オレンジなどは「ファンシーカラー」と呼ばれます。     
色の薄い順に「フェイント○○」「ベリーライト○○」「ライト○○」「ファンシーライト○○」「ファンシー○○」 「ファンシーインテンス○○」「ファンシービビット○○」で表されます。     
(例 ファンシーライトピンク)
また鮮明度や濃さによって「ファンシーダーク○○」「ファンシーディープ○○」もあります。     
この表記方法が異なる鑑定機関が一部あります。
通常ファンシーカラーは色の濃くて鮮やかなものが高価になります。(色によっても異なります。)     
通常ファンシーカラーは産出量が少なく、綺麗な物は無色のDカラーよりはるかに高価になります。
また、通常ブラウンは安価です。


ダイヤモンドのほとんどが内包物(包有鉱物)を含んでいます。その多さ等で等級が決まります。 
 厳密には内包物の大きさに加え、位置、形状、大きさ、種類、個数を総合的に評価されます。
 磨かれた(カットされた)ダイヤモンドを10倍に拡大して検査されます。
 内包物の無い「FL」(フローレス)から「I3」までの11段階に分類されます
通常内包物が少ないほど高価になります。

図はイメージです
クラリティースケール
FL IF VVS VS SI I
  1 2 1 2 1 2 1 2 3
 
クラリティーの等級 CLARITY GRADE様々な略し方
FL Flawless
フローレス
フローレスとは、10倍に拡大して調べても内部、外部共に内包物を見つける事が出来ない石をいいます。 市場にはほとんど流通していなく、かなり希少価値の高い石です。通常、リングやネックレスなどの製品にすることなく、ルースのまま保管されるケースが多いようです。また、かなり高い値で取引されています。(※VVS1の約1.8倍以上)
IF Internally Flawless
インターナリー・フローレス
インターナリー・フローレスとは、外部には微細な研磨痕等が見られるが、内部には10倍に拡大しても内包物を見つける事が出来ない石です。 市場に流通している量が少なく価値の高い石で、クラリティにかなりこだわられる方々に人気があります。(※VVS1の約1.3〜1.5倍ほどの値で取引されています。)
VVS1 Very Very Slightly Included 1 VVS1は通常、最高級品と言われる石で、10倍に拡大して手間ヒマかけてやっと見つけることが出来る内包物があるものです。 品質にこだわりをもたれる方々に大人気の石で、流通量も多く、通常、最高級品の石として常に人気があります。
VVS2 Very Very Slightly Included 2 VVS2もVVS1と同レベルで内包物をなかなか見つけられません。
VS1 Very Slightly Included 1 VS1は熟練した鑑定士が10倍に拡大しても見つける事がやや困難な内包物がある石です。 肉眼で見ても内包物は見えないし、VVSクラスと比較するとお手頃価格なので、VS1・VS2はエンゲージ・リングではかなり人気の石です。
VS2 Very Slightly Included 2 VS2は熟練した鑑定士が肉眼では見えなく、10倍に拡大して見て、場所によっては見える程度の内包物がある石です。
SI1 Slightly Included 1 SI1は熟練した鑑定士が肉眼で見て見えにくく、10倍に拡大するとわずかに見える程度の内包物がある石です。 肉眼ではVS2と比べてほとんど違いが分かりにくく、価格が安くて綺麗な石を求められている方にはオススメです。
SI2 Slightly Included 2 SI2は熟練した鑑定士が肉眼でよ〜く見ると見えるくらいの内包物がある石です。
(見えにくい石もあります。)
内包物が見えにくいSI2は、肉眼で見てそこそこ綺麗です。ご予算を低く抑えたい方に人気の石です。
I1 Included 1 このI1・I2・I3クラスは肉眼でもはっきりと内包物が分かる石です。しかしI1は特に範囲が広く、内包物やキズケの状態によっては、SI2以上にテリがあって綺麗に見える石もあります。 1ct、2ct以上の価格訴求のリングやプチ・ネックレス、複数石のファッションリングやペンダント・トップ、ブレスレット、ピアスなどで良く使われております。
I2 Included 2
I3 Included 3

●内部特徴 [インクルージョン](内部の所見、内包物など)の主なもの
(鑑定書(品質保証書)にプロット(内包物表示の図)が有る場合にはで表示されます)

  • Pinpoint [ピンポイント]
    (微小な針で突いた点のように見えるためにこの名が付いたものです)
  • Group of pinpoints [グループ オブ ピンポイント]
    (ピンポイントが数個まとまって存在する場合に呼称します)
  • Crystal inclusion [クリスタル インクルージョン]
    (ピンポイントよりも大きなもので無色透明な結晶から色付きの結晶まで色々な
    鉱物があり、多くはダイヤモンドが結晶する以前に結晶していたと考えられます)
  • Dark inclusion [ダーク インクルージョン]
    (カーボン・スポットとも言われ、硫化物の場合や石墨などの場合があります)
  • Cloud [クラウド]
    (ごく微小の白色のインクルージョンが多数集合して雲状にみえるものです)
  • Cleavage [クリヴェージ]
    (割れ、亀裂のうち比較的に大きなものをいいます)
  • Feather [フェザー]
    (割れやヒビが上面から見た場合、半透明に近い白い羽毛状に見える場合をいいます)
  • Bearded girdle [ベァーデッド ガードル]
    (ガードルに髭状の亀裂のあるものをいいます)
  • Laserdrilling [レーザードリリング]
    (レーザーでトリートメントしたあとの孔をいいます)
  • Growth lines-Graining [グロウス ラインズ グレイニング]
    (構造上の現象で、結晶の成長模様が見えるものをいいます)
●レーザードリルホール LASER DRILL HOLE (LDH)
上記の内部特徴として鑑定書のコメント欄に明記されます。
レーザー光線で肉眼では解らない程の穴を開け、肉眼で目立つ黒色インクルージョン(包有鉱物)を
取り除く処理が施してあることを示しています。
欧米では、ごく一般的に施されているダイヤモンドの改良処理です。

●外部特徴 [ブレミッシュ](外側の所見、キズや欠け)の主なもの
(鑑定書(品質保証書)にプロット(内包物表示の図)が有る場合にはで表示されます)


  • Percussion figure [パーカッション フィガー]
    (衝突傷、ラフな取扱いでダイヤモンド同士がぶつかってできた傷です)
  • Pit or cavity [ピット 又は キャヴィティ]
    (カットされた表面に内部インクルージョンが脱落した穴が残っているものをピット
    、欠損部をキャビティといいます)
  • Scratch [スクラッチ]
    (引っかき傷をいいます)
  • Abraded facetedge [アブレイディッド ファセットエッジ]
    (ファセット・エッジの摩耗、損傷をいいます)
  • Abraded culet [アブレイディッド キューレット]
    (キューレットの摩耗、損傷をいいます)
  • Beard, Girdle roughness [ベアード、ガードル ラフネス]
    (ガードルの表面の仕上げ不良で表面が凸凹しているものです)
  • Nick at the girdle [ガードル部分のニック]
    (ガードル部分に自然面でなく僅かに切り込まれたキズが残っているものです)
  • Polishing lines [ポリッシング ラインズ]
    (研磨あとの残っているものをいいます)
  • Burn mark [バーン マーク]
    (表面に着いた小さい丸い白いスポットをいいます)
  • Extra facet [エキストラ ファセット]
    (正規のカット面以外に小さな余分なカット面が認められるものをいいます)
  • Natural [ナチュラル]
    (原石の面が残っているものをいいます)
  • Natural on the girdle [ガードル部分のナチュラル]
    (ガードル部分にナチュラルのあるものをいいます)
  • Surface grain lines, Knotlines [サーフェース グレイン ラインズ、ノットラインズ]
    (構造上の現象で結晶面などが現れたもの、内部インクルージョンが、たまたまカッ
    ト表面に現れたものをいいます)


●カット・形状 SHAPE & CUT
(a)ラウンド・ブリリアント・カット 丸型で、クラウン側に33、パビリオン側に25、合計58のファセット(研磨された面)を持ったカットのことです。これがダイヤモンドの美しさを最大に引き出す形と言われています。


(b)ファンシーカット ダイヤモンドは、ラウンド・ブリリアント・カット以外にも、オーバルやハートなどいろいろな形にカットされることがあり、これらを総してファンシーカットと呼びます。ファンシーカットには、一般的に以下のようなものがあります。
 
    
■ラウンド・ブリリアント・カットの総合評価の良い順(GIA基準)

通常、通常5段階で評価され、カット評価の良いものが高価になります。

DカラーからZカラーまでのラウンド・ブリリアント・カットのみカットの
総合評価が出来ます。
長年、カットの総合評価をしていなかったアメリカのGIA(アメリカ宝石学会)が
ついに2006年1月からカットの総合評価を下記のグレードにて始めました。
それをキッカケに国内のAGL(宝石鑑別団体協議会)としても、「世界のGIAの
基準に合わせよう!日本だけ取り残されてはなるまい」・・という思いから
2006年4月からAGLに所属する鑑定機関が全て統一してGIA基準でカットの
総合評価を始めることになりました。

Exellent (EX) エクセレント
Very Good (VG) ベリー グッド
Good (G) グッド
Fair (F) フェアー
Poor (P) プアー

■上記にトリプル・エクセレント・ハート&キューピッドなどを加えた場合
3Exellent H&C トリプル・エクセレント・ハート&キューピッド(華標)
3Exellent Heart トリプル・エクセレント・ハート(トリプル・エクセレントと取引価格は同じ)
3Exellent トリプル・エクセレント
Exellent H&C エクセレント・ハート&キューピッド(華標)
Exellent Heart エクセレント・ハート(エクセレントと取引価格は同じ)
Exellent エクセレント
Very Good H&C ベリー グッド・ハート&キューピッド
Very Good ベリー グッド
Good グッド
Fair フェアー
Poor プアー


<その他ダイヤモンドのカットについての表記>
●ハート&キューピッド [ Heart&Cupid ]

 近年になって、カットを見る特殊な器具(ジェムファンタジー、H&Cスコープetc.)を使うと
プロポーションとシンメトリー(対称性)の優れているダイヤモンドには、テーブル側から見ると
アロー・マークが、パビリオン側から見るとハート・マークが見えるということが発見されました。
そこで、この現象が見られるダイヤモンドを「ハート・アンド・アロー(Heart&Arrow)
※(ハートと矢)」と呼んでいたのですが、「ハート・アンド・アロー」が、ある業者によって
商標登録されてしまったため使えなくなり、それに代わって「ハート・アンド・キューピッド」
※(H&C、ハトキュー※ハートと天使の矢)という名称が広く使われるようになりました。
 ほとんどはカットの総合評価がExcellentのダイヤに多く見受けられますが、まれにベリーグッドの
ダイヤモンドにも見られます。また「ハート」のみ※という場合もあります。(※CGLだけ)
逆にトリプル・エクセレントのダイヤモンドであっても、H&Cが見られないものも存在します。
現在ではアメリカのE-SHOPなどでも、ダイヤのカットとしてH&Cを表示している業者が多くなって
きています。

AGTでは「Heart&Cupid」を「華標・はなしるべ」と呼んでいますが、同じハートと矢が見えるダイヤの意味です。
通常、Excellentより相場は約7〜8%高価になります。

●●
ハート
キューピッド
●●
華(はな)
標(しるべ)
●トリプル・エクセレント

■1.「プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ)が基のカットの総合評価
■2.「ポリッシュ(研磨)
■3.「シンメトリー(対称性)
・・・の3項目が「Excellent」の評価を得たダイヤを「トリプル・エクセレント」と呼びます。

AGTでは、カットの総合評価がExcellent(優秀)に加えて、ポリッシュ(研磨)
シンメトリー(対称性)が良(Good)、優良(Very Good)、優秀(Excellent)の評価の中で、共に
優秀(Excellent)となっていれば
「EX(PS)」と、ソーティングにトリプル・エクセレントであることが表記されます。

中央宝石研究所とDGLは「3EX」の表記が、全国宝石学協会では、「Polish:Excellent
Symmetry:Excellent」の表記がソーティングにあれば、トリプル・エクセレントの評価になります。


※AGTトリプル・エクセレント華標(はなしるべ)と、中宝研トリプル・エクセレント・ハート&キューピッド 同グレード評価のダイヤ

通常、トリプル・エクセレントでハート&キューピッドの石は
Excellentより相場が約18〜20%高価になります。


 カットされた天然ダイヤモンドの価値は、見た目にどれだけ美しいかによって決まるはずです。
天然と合成を比べると、これに希少性というファクターが加味されてくるでしょう。話を天然
ダイヤモンドに限ったとき、この美しさを定量的絶対的に評価できれば、それに越したことは
ありません。しかし、この目的を100%達成することはできません。そこで現在、カットされた
ダイヤモンドの品質を4Cで評価する方法が広く支持されています。
 4Cとは、カラットCarat、カラーColor、クラリティClarity、カットCutの頭文字をとった
ものです。4C評価のスケールのうち重量スケール以外のスケールは、最初、アメリカの宝石学
教育機関GIA(アメリカ宝石学会)が独自に開発したものです。現在日本でもGIA方式が最も広く
通用しています。
 ここで注意する必要があるのは、ダイヤモンド・カット石の美しさが、4Cの評価で一義的に
決まるものではないということです。4Cというのは価格評価をする場合の1つの目安となる要素
として考えておいてください。例えば、クラリティの評価は10倍に拡大して、そのダイヤモンド
に見られる内包物の見え方の程度を判断することが国際的に共通する判断基準になっています。
10倍で見えないため評価の対象とならない微小インクルージョンが、光の作用に影響して輝きを
損なっていることもあります。またカットの評価も美しさと直接結びついているのではなく
原石からの歩留りの評価が基準になっています。美しさの評価は主観的なもので、統一された
合意はまだなされておりません。従って4Cの評価は希少性の評価であるという限界を理解して
おくべきでしょう。あるいは、4Cプラスαではじめて美しさが評価できるということでしょう。

「4C」の値で大まかな価格は分かりますが、価格の確定には至りません。

 鑑定機関は日本国内では、AGL(宝石鑑別団体協議会)に加盟する鑑定機関
(※我々の業界用語でA鑑と言う)が特に信頼性があり
GIA(米国宝石学会)基準をベースとしたAGL基準を基に、各鑑定機関で厳正にグレーディングされています。
その中で、カット評価のみは、アメリカGIAの新基準に合わせて、AGL(宝石鑑別団体協議会)に加盟する鑑定機関は 全て新GIA基準でグレーディングを行っています。
 AGL基準を基に鑑定されたダイヤモンドルースのソーティング袋にはAGL認定No.が記載されております。
具体的には、CGL(中央宝石研究所)、AGTジェムラボラトリー(GIA-JAPAN)、DGL(ダイヤモンド・グレーディング・ラボラトリー)、GTC(日本ジェム・テスティング・センター)などが、ダイヤモンドルースの鑑定機関として市場での信頼性が高く、良く使われております。

 また、AGTジェムラボラトリーだけは、AGLに加盟しているので、AGL認定No.は記載されているのですが
AGL基準ベースではなく、GIA(米国宝石学会)基準ベースでグレーディングを行っており、その厳格さで定評があります。

※鑑定書とソーティング
 ダイヤモンドは通常「ソーティング」と呼ばれる鑑定結果を最初に出します。


AGT 縦4.5cm×横8cm(縦6.1cm×横10cm ※ビニール袋入り)
CGL 縦5cm×横8.2cm
DGL 縦8.6cm×横5cm
ダイヤモンドの4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)を表した業者間取引用の鑑定書です。
業者間の取引時に「鑑定書」を一緒に運搬して取引するには、大変にかさばりますし、鑑定書も痛んでしまいます。
業者間では、そのほとんどが「ソーティング」状態で取引が行われます。
サイズもコンパクトなサイズで、袋になっていて中にダイヤを入れます。
通常は小売店が、輸入業者などからダイヤを仕入れた後に、鑑定書を発行します。
鑑定書を発行するには、ソーティグ費用と同額くらい必要でコスト的にも「ソーティング」状態での取引が便利です。
     

縦20.8cm×横14.5cm(サブ・レポート) + 縦20.8cm×横29cm(見開き)
AGTジェムラボラトリー 華標(はなしるべ)サブ・レポート付き鑑定書

縦21cm×横29.6cm(見開き) + 縦21cm×横14.8cm(プロポーション・レポート)
中央宝石研究所(CGL)H&Cプロポーション・レポート付き鑑定書
※プロポーション・レポートのH&Cの写真の色はブルーの他にピンクもあります。


鑑定書は、一般に消費者向けに作成され、サイズも大きなものになります。 重厚なカバーも付けられ、ダイヤの写真が貼られています。
4Cの他に鑑定の結果が詳細に記されています。ハート&キューピッドが出ているダイヤには通常、プロポーション・レポート(サブ・レポート)が付きます。※写真参照

弊社では通常、ルースの状態でお客様にご注文を頂いてから、ソーティング状態にあるダイヤモンドを鑑定移行(鑑定書作成)して納品しております。

■7大ダイヤモンド採鉱国

ボツワナ共和国 [アフリカ]
ロシア連邦 [欧州(NIS諸国を含む)]
南アフリカ共和国 [アフリカ]
アンゴラ共和国 [アフリカ]
ナミビア共和国 [アフリカ]
オーストラリア連邦 [大洋州]
コンゴ民主共和国 [アフリカ]
■ダイヤモンドはこれらの国々でも採鉱されています。

ブラジル連邦共和国 [中南米]
ガイアナ協同共和国 [中南米]
ベネズエラ・ボリバル共和国 [中南米]
ギニア共和国 [アフリカ]
シエラレオネ共和国 [アフリカ]
リベリア共和国 [アフリカ]
コートジボワール共和国 [アフリカ]
ガーナ共和国 [アフリカ]
中央アフリカ共和国 [アフリカ]
タンザニア連合共和国 [アフリカ]
中華人民共和国 [アジア]
インドネシア共和国 [アジア]
ジンバブエ共和国 [アフリカ]
インド [アジア]
カナダ [北米]
■伝統的なダイヤモンド・カッティング・センター(研磨産地)

ニューヨーク(アメリカ合衆国) [北米]
アントワープ(ベルギー王国) [欧州(NIS諸国を含む)]
テルアビブ(イスラエル国) [中東]
ムンバイ(インド) [アジア]
ヨハネスバーグ(南アフリカ共和国) [アフリカ]


ダイヤは地球上で最も硬い特性を持っています。
ダイヤは中性洗剤で洗浄できます。
ダイヤ同士では傷がつくことがあります。保管は別々の場所をお勧めします。
ダイヤは一定方向に割れやすい(カケやすい)特性があります。
強い衝撃や、落下、乱暴な取り扱いはおやめください。
ダイヤは火に対しては耐久性はありません。火気に近づけないでください。
ダイヤをとめているプラチナや金は衝撃などで曲がります。(指輪やペンダントなどのツメは簡単に曲がります。)
少しでもダイヤが動くときは使用をやめ、早めに購入店で修理を受けてください。
特に指輪は、知らず知らずに小さな衝撃を受けツメがゆるむことが多く見受けられます。